『face to ace』のライブに行ってきました。元聖飢魔IIのギタリストACEと元GRASS VALLEYのキーボーディスト本田海月とのユニット。といっても、僕はGRASS VALLEY時代の本田氏をまったく知りません。
Zepp Tokyoは、自分には初めての会場。高い天井、さほど横に広くないフロア。雰囲気は、自分の行ったことのあるところでは、川崎CLUB CITTA’に似ているでしょうか。
1階フロアは、PAブースから後ろが一段高くなっており、後方のオーディエンスに配慮した作りになっていました。自分の席はその手前、1階の下段最後尾の左1/3くらいのところ。といっても、開場自体が横に広くないので、ほぼ正面といえる位置。通路際の席だったので、開演後は通路に半分くらいはみ出して踊ってました。
開演前にステージチェック。右奥に、ストリングス・セクションが入ると思しき透明なブースが設営されていました。普通の椅子3脚に、カウンターチェアが2脚。予備知識を十分に入れずにライブに臨んだため、ストリングスは3名かと思っていたのですが、実際にはバイオリン×2、ビオラ、チェロ×2の5名編成でした。
ライブは、最初バンド5名で数曲演り、その後ストリングス・セクションが合流。
ツアータイトル『5×5=37』は、ステージ上の弦の本数を表しているとのことで、ストリングス・セクションが4弦×5名で20、バンド側が、ギター2本でプラス12、さらにYANZの5弦ベースを足して合計で37。
で、そのストリングス・セクションとの競演ですが、率直に言って僕には消化不良でした。ホールで、アンプで増幅した音では、生ストリングスの良さが客席まで伝わりきらない気がします。何曲か、ゾクゾクッとかウヒョーッとかくる瞬間はありましたが、セクションである必然性はあまり感じられませんでした。バンド5名プラスバイオリンとか、バンド5名プラスチェロとか、単体で絡むほうが存在感を出せたように思います。もしくは、バンド側をもっとアコースティックなアプローチとするか。
ストリングス・セクションのラインを“ぶっこ”に演奏させるとどうなんだろう、と思ってみたりも。
誤解の無いように付け加えると、全体を通じてライブは楽しく、アンコールを含め2時間半以上という時間を感じさせないものでした。ACEのヴォーカルが安定しており、安心して音楽に身を委ねることができました。
コメント