Wasted Time閉店に寄せて

最終日に持ち帰らせてもらった演目表示看板、メニューボード、タムヘッド 音楽

早いもので、渋谷Wasted Timeが閉店してから2ヵ月が過ぎようとしています。

6月、7月と、自身の音楽活動が立て込んでいたこともあり、思いのほか、喪失感を覚えることなく日々を過ごしています。

6月以降、ライヴ通いの回数は減らしていますが、Wasted Timeで知り合ったミュージシャンの多くは他の場所でもライヴを演っているので、その気になれば再会できる人も多いです。

それでも、セッションやらDJやらの日にパラパラと集まってダラダラ飲むような、緩い社交場が無くなったのはやはり寂しく思いますし、特に、この店に通うきっかけとなった山田正人さんとお会いする機会が減ってしまっているのは残念です。

私のWasted Time初訪問は、2013年10月20日。それ以前から機会があれば顔を出したいと思っていたところに、片岡大志が出演するとのことで足を運びました。

そこで毎月のオープンマイク&セッションの話を聞いて、翌月、11月4日の回に参加。12月には、ミュージシャン向けと気付かずに忘年会に顔を出してご一緒させていただき、2014年からは、セッションにライヴにと、ほぼ毎月通うようになりました。

Twitter等のログを遡ってみたところ、少なくとも79回は顔を出して、オープンマイクで歌ったり、セッションしたり、ライヴを楽しみながら飲んだくれたりしました。「いつもの、分離で」というジャックダニエルを、何杯作っていただいたことか。

ジャックダニエルのソーダ割りを、分離で。

最終日は終電で帰るつもりが撃沈して朝帰り。メニューボードと、Wasted Timeの顔ともいえる演目表示の看板を持って帰って良いというので、抱えて帰りました。最後まで残っていた面々が寄せ書きをしてくれたタムヘッドもいただきました。

オーナーの中島さんをはじめ、アサコちゃん、アッちゃん、クッスー、前PAのヤヒロック。皆、とても温かくて、居心地の良い時間、空間を提供してくださりました。

心から「ホーム」と呼べる場所でした。

約2年半という短い期間ではありますが、Wasted Timeの13年9ヵ月の歴史の一部を目撃し、共有できたことは、何物にも代えがたい貴重な体験です。

素敵な音楽とお酒と、出逢いに満ちた場所。この店で過ごして時間は、決して、「無駄な時間」ではありませんでした。

8月から、同じ渋谷にある七面鳥にて「Wasted Time at 七面鳥」と題したブッキングが始まることになりました。中島さんの世界にまた触れることができるのは喜ばしいことです。

でもやっぱり、限られた日のブッキングだけではなく、独立したお店を構えていただいて、セッションやらDJやら、気軽に立ち寄れるイベントも復活させて欲しいなぁ、と願っています。

「無くなったのではなく、移転先が見つかっていないだけ」と思うことで、喪失感と無縁でいられるのかもしれません。

渋谷Wasted Time外看板写真 店内に飾られていた印象的な絵画

あちこち放浪しながら、復活の日を待つことにします。

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