2021年は、自身のギターライフの大きな転換の年となりました。実施してから随分時間が経っていますが、備忘のためエントリしておきます。
Aria Pro II TA-55 は初めて買ったギターで、とても思い入れがあるのですが、音色面では見劣りする点がありました。エントリークラスでリセールバリューも見込めず、しかし、手元に置いておくなら、ちゃんと弾いて愛でてやりたい。
長年の使用でフレットの頂点がすり減って平らになっていたので、リフレットに合わせてフル・リノベーションすることを決断。Crescent Street Guitar Shopに託しました。
フレットは、前から気になっていたJescar Evolution # 55090を採用。
ピックアップはP90タイプを試してみたく、アレコレ情報収集してSeymour DuncanのP-Railsを選択。 同社のエスカッションTriple Shot mounting ringsにて、P90シングル/Railシングル/P90 & Railパラレル/P90 & Railシリーズ(ハムバッカー)を切り替えられるようにしました。
ルックス面では、指板上のポジションマークをドットからブロックに変更。さらに、ボディ&ネックの塗装も、購入から30年以上経過してヤケ具合はいい感じだったのですが表面の経年変化が“貫禄”ではなく“みすぼらしい”方向に進んでいたので、思い切ってラッカーでリフィニッシュすることにしました。
ブリッジの溝が均等に切られておらず弦間隔が不均一だったため、ブリッジごと交換。このころのTA-55は、スタッド間隔が一般的なT.O.Mよりも狭くてそのままだと交換できず、「ABR-1タイプのスタッドにナッシュビルタイプ(ラージポスト)のブリッジ」という組み合わせにしています。そのままだとガタつくので、丸棒を加工してスペーサを作っていただきました。
- インレイ:ドットからブロックインレイに変更
- 指板修正
- リフレット:Jescar Evolution # 55090
- リフィニッシュ:シースルーホワイト、フルラッカー
- ピックアップ交換:Seymour Dundan P-Rails (Neck / Bridge) Black
- エスカッション交換:Seymour Duncan Triple Shot Set Arched Black
- POT交換:CTS 500kΩ Aカーブ mm規格 スプリットシャフト x 4
- キャパシタ交換:Sprague Orange Drop 0.022uF 400V x 2
- ブリッジ&スタッド交換:SCUD LPB-3TG / HW-11A
- アウトプットジャック交換:Switchcraft 11
- ストラップボタン交換:Jim Dunlop STRAPLOK Dual design Gold
音に関しては、まず、最も期待していたP90が、フロント/リアどちらも期待通りにイイ感じです。カッティングやコードストロークにはフロントのP90 & Railパラレルが合います。Triple Shotで簡単に切り替えられるので、アレコレとサウンドバリエーションを楽しんでいます。ブリッジ側のTriple Shotのスイッチがパームミュートの際に触る場所にあり、けっこうチクチクする感じがあったのですが、しばらくしたら馴染みました。
リノベーションした時点ではピックガードをつけていたのですが、TA-55を預けていた5ヵ月の間に、b3 SL-Kのピックガード無しの感覚にすっかり慣れ、TA-55のピックガードのほうに違和感を覚えるようになっていたため、外しました。白いボディにブラックガードが外観のアクセントになっていたので外すとどうかな、と思いましたが、ピックアップが黒になったので(元はゴールドカバー)、ピックガード無しでバランス丁度良い感じです。
ストラップは、b3 SL-K用に調達したMoody StrapsのパープルをTA-55で使うことにしました。
イイ感じにリノベーション、グレードアップできて嬉しい限りです。Crescent GuitarsのJinさんに感謝です。
この先、元気にギターを楽しめるのは、あと20年か30年か。ここからまた、ゆっくり愛でていこうと思います。
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