新年早々、Addictone Custom Guitarsのエレキギターを購入しました。まったく予定外でしたが、縁があったのだと思っています。
この機体の仕様は前から気になっていたのですが、マッチングヘッドでないこともあり、購入検討対象ではありませんでした。
昨年末、仕事納めの日。楽器店の近くを通りかかったときに、ふと気が向いて入店。試奏したら、グワっと心を掴まれてしまいました。とても弾きやすくて、とにかく音が良い。見た目も格好良い。諸々工面して初売りの日にお迎えしました。
大別すればストラトキャスタータイプになると思いますが、その枠に収まらない独自の魅力がたくさんあります。
ボディはアルダーで、フレイムメイプルトップ。フレイムが均一・端正ではなく暴れているのが、デジマート等で写真を見ていたときはどちらかというとネガティヴに捉えていましたが、実際に見るとえもいわれぬ迫力があり、バースト塗装も含めて雰囲気抜群です。
ディンキーシェイプで重量およそ3.3kg、軽くて抱えやすいです。ホーンがかなり細いのですが、ピックガードの形がホーン部分をカットしたJames Tyler風で、デザイン上のバランスも良好です。ホーン部分のフレイムも見えますしね。パールのピックガード好きなのでそれも嬉しいところです。
ネックは、ローストでもなければフレイムやバーズアイでもないシンプルな「柾目メイプルネック」なのですが、その柾目がビシッと真っ直ぐで、とても美しいです。細め厚めのネックシェイプにコンパウンドラディアス指板で、握り心地、弾き心地、良好です。James Tylerの1959 ovalというネック仕様がベースになっているとのこと。6100フレット(恐らくJescar #57110)も弾きやすいですね。ポジションマークが、指板上・側面どちらも白蝶貝というのも嬉しい仕様です。
ローズウッド指板だとマッチングヘッドが好きなのですが、この機体のヘッドは柾目の断面に細かな杢目が入っているのがすごく格好良くて、気に入っています。ボディのWhale Blue Burstが、メイプル/アルダーの木肌の色味を残した絶妙なカラーリングで、ヘッドのナチュラルカラーが浮いて見えづらいところも良いです。
ピックアップはAmalfitanoのSSHセット。AddictoneといえばAmalfitano、というくらい(Addictoneでは)定番でしたが、コロナ禍以降、新規に入手できない状況になっているらしく、稀少なピックアップです。ボディやネックの影響もあると思いますが、倍音が豊かな印象です。
外側のToneノブが、リアピックアップのコイルタップ・ブレンダになっており、1でバリっとカラッとしたシングルコイル、10でハムバッカー、5くらいだとP-90を彷彿とさせるジューシーな音色、どれもイイ音です。積極的にコントロールしたくなります。
で、アウトプットジャックが、(船形ジャックをボディトップに配置するのではなく)サイドジャック仕様で、外側Toneノブが操作しやすいのです。杢目が暴れているところを魅せつつ、機能面でも理に適った仕様です。
弾き心地について、試奏のときはそこまで感じなかったのですが、購入して自宅で弾いて感じたのが、出音の速さです。ピッキングに対するレスポンスが速く、慣れるまで左手がモタついてしまうほどでした。ギターを弾いて「音が速い!」と感じたのは初めてで、今後のギターライフに新境地をもたらしてくれそうです。
これだけの魅力が詰まった機体が、なぜか即売れせず、私が試奏するまで残っていた。待っていてくれたのだと思っています。
Addictone Classic Modern SSH -Whale Blue Burst-
Specification
- Alder body
- Flame maple top
- Quarter sawn maple neck
- Rosewood fingerboard
- 9.5”-12” compound radius
- 6100fret
- .845 at 1st fret .975 at 12th fret
- 1-5/8” nut width (41.3mm)
- Bridge : Wilkinson VS100n
- Tuner : Gotoh SD91 MG-T
- Color: Whale Blue Burst
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