キラキラと輝く、ハワイアンコア。まるでホログラムのように揺らめく、キルティッドメイプル。バーズアイ、カーリー、フレイム。濃密にうねるハカランダ。天然のサイバーパンク、スポルテッド。
正直に白状すると、自分の些少な経験値では、これらの材が他の材と比べて、どれくらい音色や演奏性においてアドヴァンテージがあるのか、これらの材ならではの音があるのか、判断できません。
稀少材は、絶滅の危機と背中合わせであり、売り手のマーケティングに煽られている気もします。違法な伐採ではない、とジャッジする能力もありません。
でも、一見して惹かれるルックス、テクスチャは、「所有欲」「満足感」における重要な要素だと思うのです。
ハワイアンコアのウクレレは手放しましたが、キラキラとした杢目、本当に大好きでした。
Ovationのエレアコをお迎えしたときも、キルティッドメイプルのトップ&マッチングヘッドストックが、少なからず影響しています。
今の自分のメインギターは彫金のBrass-Top Teleで、木材の稀少性とは別のアプローチですが、イカしたルックス、独特のテクスチャという点で、同じ嗜好の延長線上にあるのだと思います。
持続可能性の観点から稀少材に頼らない楽器を重用すべきと思う一方で、TUSQナットには抵抗を感じないのにリッチライト指板はなんとなく忌避してしまう、ダブルスタンダードな自分です。
楽器は、道具であり、コレクションでもある。悩みながら揺れながら、折り合いをつけていきたいと思います。
(noteの投稿を移設。公開日はnoteに投稿した日時です。)
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